毎晩、寝る前に5歳の娘に絵本を読むのが私の日課です。最近、娘はすっかり妖怪に夢中で、「妖怪が出てくる絵本」しか興味を示さなくなりました。ですが、娘はこわがりなので怖い絵柄はNGなんです!
というわけで、「絵柄が怖くない妖怪絵本」という厳しいしばりで絵本探しをする中で、これまでに読んできたオススメの妖怪絵本をいくつかご紹介します。こわがりな娘の厳しい審査基準をクリアした妖怪絵本ばかりなので、寝かしつけにピッタリ!
※娘の中では「妖怪」と「おばけ」は明確に違うらしく、今回は幽霊のような「おばけ」が出てくる絵本はまとめからは除外されています。
妖怪が出てくる絵本
おばけのパンやさん
妖怪がみんなで力を合わせてパンを作るお話。細部にまでこだわりが見られる切り絵の世界観は圧巻!物語そっちのけで見入ってしまいました。いちよんごさんの前職がパン作りのお仕事だったそうで、ひとつひとつのパンも可愛いです!スタンダードな妖怪はもちろん、オリジナルの可愛い妖怪もたくさん登場しますよ。
いちよんごさんは他にも「おばけのカレーパン」「あるあるいるいるようかいえほん」など可愛い妖怪の絵本をたくさん作っています!(こちらは未読なので読んだら随時追記します!)
ようかいサッカー
主役は「ひとつめこぞう」。人間がサッカーで遊ぶ姿を憧れのまなざしで見つめていたひとつめこぞうが、1人でサッカーの練習を始めます。そしてついに、妖怪たちに声をかけ、妖怪チームでサッカーの試合を始めるというお話。しかけ絵本のようになっているので縦にしたり横にしたりと、読んでいて楽しいです。
個人的には、どの絵本でも「ろくろ首」が頼りになる存在として描かれていることが多い印象があって、ろくろ首の好感度が高いです。
ようかいりょうりばんづけ
とうふこぞうがグルメ調査員という、なんとも斬新な設定の絵本。「妖怪料理番付」に紹介する料理を探して、人間界の色んなお店を食べ歩いています。人間の味覚だと「まずい」ものが、妖怪の味覚で「おいしい」になるすれ違いから生まれるやりとりが、なんとも面白い作品。
ちなみに、お店のロゴとかがすごくオシャレなんだよなぁ…なんて眺めていたら、作者の澤野秋文さんはデザイナーなんだそうです!さすが…!
メルルとようかいのおしゃれやさん
おしゃれが大好きなメルルのもとに、妖怪たちが次々におしゃれの相談をしにやってくるというお話。妖怪たちの様々なビフォア・アフターが可愛いです。
「妖怪だって、おしゃれしたい!」のコンセプトにグッときました。まさにおしゃれと妖怪が大好きなうちの娘にうってつけ!
なぞなぞでおばけやしきたんけん
おばあちゃんの家がおばけやしきという、妖怪好きにとっては夢のような設定の絵本。おばあちゃんの家を訪れると、次々に妖怪が出てきてなぞなぞを出してくれます。なぞなぞ&妖怪好きにオススメの一冊。
個人的には、妖怪と円卓を囲むシーンにグッときました。ふうたくん(のおばあちゃん)と友達になれたら、妖怪と遊び放題…!
こんやはなんのぎょうれつ?
オームラトモコさんの「ぎょうれつ」シリーズの中の一冊。色々な妖怪が行列を作っていますが、彼らは一体何のために並んでいるのか?ちなみに案内役のちょうちんお化けが気配りキャラとして描かれているのが新鮮でした。
西洋の妖怪・日本の妖怪・子どもの妖怪・女性の妖怪・小さい妖怪・大きい妖怪・おばあさんの妖怪・おじいさんの妖怪…などなど。これだけたくさんの妖怪を描ける画力に脱帽です。後半の見開きページで全妖怪が集まるシーンは圧巻。
妖怪のシリーズ絵本
斎藤洋・宮本えつよし「おばけずかん」シリーズ
全38巻(現段階)・累計200万部という、記録もおばけ並の大人気シリーズ「おばけずかん」。妖怪の絵本しか読まない娘をもつ私にとって、いま最もお世話になっている絵本です。有名どころの妖怪からオリジナリティあふれる妖怪まで、とにかくたくさんの妖怪が楽しめますよ。
ちょっと怖い結末になっても「〜すれば、だいじょうぶ!」の決め台詞で安心させてくれます。ちなみに一冊にひとりは、何故かイケメンしか標的にしない可愛い女の子のおばけが出てきて、娘にはそれがツボのようです。
せなけいこ「おばけえほん」シリーズ
「ねないこだれだ」でおなじみ、せなけいこさんの「おばけえほん」シリーズは全15巻(現段階)。せなけいこさんは、妖怪が大好きな息子さんのためにおばけ絵本を制作されたのだとか。特有の貼り絵やちぎり絵で描かれた妖怪がとても可愛くてあたたかみがあり、なんだか息子さんへの愛が伝わってくるようです。
ちなみに、娘のなかでは「おばけ」と「妖怪」は明確に違うらしく、「ねないこだれだ」のおばけは少し怖いようですが、「おばけえほん」シリーズの妖怪は怖くないらしく、楽しく読んでいます。
長谷川あかり「ようかいのもり」シリーズ
長谷川あかりさんの「ようかいのもり」シリーズ絵本は全3巻(現段階)。妖怪のお医者さんであるたぬき先生が様々な妖怪たちの困りごとを解決します。1ページずつ丁寧に描かれている優しい絵柄が魅力です。ちなみに、長谷川あかりさんにもイベントでサインと娘の好きな妖怪を描いていただいたことがあります!
娘が妖怪にハマり始めた当初、「妖怪が出てくる絵本って絵柄が怖いものが多い…」と悩んでいた時に、図書館の司書さんに教えてもらいました。怖いどころか可愛い妖怪絵本に感動して過去に詳しいレビュー記事も書きました!
\ 詳しいレビュー記事はこちら /
広瀬克也「妖怪絵本」シリーズ
広瀬克也さんの「妖怪絵本」シリーズは全9巻(現段階)。主人公の男の子がお母さんに何か頼まれ事をすることから物語が始まることが多い印象。ちなみに、お父さんは忍者のようです!
妖怪横丁では「なんどばーばー」「ロックロックビ楽器店」「本のさとり堂」など、妖怪の特徴をとらえた名前のお店が並んでいます。他のシリーズでもネーミングセンスやダジャレのセンスが抜群。ちなみに、娘は表紙裏の妖怪が大集合したページを眺めるのも好きです。
内田麟太郎・山本孝「おばけの…」シリーズ
シリーズというより、タイトルに「おばけの…」がつく内田麟太郎さん・山本孝さんの絵本。一番最初に描かれたのが「おばけの花見」。「おばけのきもだめし」の続編が「おばけのしかえし」となっています。
とにかく絵の密度が高くリアルなので、最初は「娘には怖かったかな…」と心配しましたが全く平気でした。おばけが人間を驚かす話ではなく、むしろおばけたちのほうが怖がりでユーモラスという設定だからか、娘も楽しんで読めました。
妖怪の図鑑
はっけんずかんプラス 妖怪
妖怪の図鑑は絵本よりさらに怖い絵柄のものが多いので、こちらには本当に助かっています。娘は表紙だけ見たときは怖そうで少しビビっていましたが、中身は可愛い絵柄だったので大丈夫でした。家や山・川・外国など場所ごとに出会えるたくさんの妖怪が紹介されています。
知識を身につける図鑑ページは5歳の娘にはまだ少し難しいようでしたが、基本的にしかけをめくって妖怪を見つける「しかけ絵本」のようになっているので、小さい子どもにも楽しめると思います。大きくなってからも長く活躍しそうな作品ですね。
ゲゲゲ妖怪ずかん
水木しげる先生の絵柄で、アニメ版「ゲゲゲの鬼太郎」のメインキャラクターを中心に紹介されている図鑑。水木しげる先生の妖怪図鑑は他にもたくさんありますが、どれも絵柄が怖いようで唯一娘が楽しめる図鑑がこちらでした。
たしかに、他の水木しげる先生の図鑑よりポップなデザインになっているので怖くなく、どちらかというと可愛いです。手のひらサイズでコンパクトで、ページが硬く破れる心配がないのも嬉しいところ。
文章のボリュームも長すぎず短すぎず、寝かしつけにちょうどいいものばかりなので、妖怪好きのお子さんがいたらぜひ読んであげてください。
ちなみに、未だに「妖怪しばり」の選書に四苦八苦しているので、オススメの妖怪絵本があれば、教えていただけたら嬉しいです!
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